こんにちは、奈良県葛城市歯医者いまもと歯科クリニック歯科衛生士の大西です。〜歯が抜けた!とっさの処置は?〜
- 抜けた歯を急いで探す
- 歯は砂を流す程度に、軽くさっと洗う(汚れていなければ洗わなくてもOK)
- 抜けた歯はすぐに牛乳や保存液に入れる
- 急いで歯科医院へ!!
抜けた歯にしてはいけないNG行動
- 抜けた歯を拾わずに歯科医院へ(再植することができない)
- 汚れを落とすために歯をゴシゴシ洗う(歯根膜が傷んでしまうのでダメ!)
- ティッシュにくるんで急いで歯科医院へ(歯根膜が乾くのでダメ!)
歯を救うための3カ条
その1 なるべく早く抜けた歯を牛乳や保存液に入れて保存を。早いほどGOOD!
その2 できるだけ急いで歯科医院へ!
その3 休日や夜間で歯科医院が見つからない時は、勇気を出して歯を元の場所に戻そう
<抜けた歯の保存方法>
・牛乳にいれる
浸透圧が体液に近く、約6時間歯根膜を生かしておくことができる
・ティースキーパー「ネオ」
保存液としてもっとも優れ、24時間歯根膜を生かしておくことができる
・口の中に入れる(唾液)
適切な保存液がない場合は口腔内前庭(唇の内側の粘膜および頬と、上下の歯・歯槽部の間に作られる空間のこと)に入れて歯科医院へ
抜けた歯の治療は!?
10歳の女の子が学校でケガをしました。先生が抜けた歯をすぐに牛乳につけ、20分後に女の子を連れて来院されました。
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検査後すぐに歯を再植し固定しました。この歯は歯根が完成していて神経が生き返る可能性が薄いため2週間後には神経をとる治療を行いました。
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その後歯がつき、8年経っても再植した歯はしっかり働き続けています。
ケガで抜けた歯がふたたびつくかどうかは歯根膜の元気にかかっています。歯根膜が生きていれば歯につきます。子供でも大人でも大丈夫です。でも歯根膜は乾燥にたいへん弱いので牛乳や保存液につけて、歯根膜が元気なうちに急いで歯科医院へ行きましょう。