
全身疾患と歯科治療の関係性
★尿病、高血圧、狭心症、心筋梗塞、気管支喘息等の既往がある方は歯科治療時に気を付けなければならないこと。
糖尿病の既往がある方は健康な人に比べて傷口が治りにくい、感染しやすいなどの特徴があります。そのため抜歯など観血的処置(出血を伴う治療)をする場合は注意が必要です。
一つの目安として以下のような基準があります。
HbA1cが6.5以下であること。 HbA1cとは糖化ヘモグロビンがどのくらいの割合で存在しているかをパーセントで表したものです。 国際基準では6.5±0.4以下となります。
高血圧症の方は特に局所麻酔薬を使用する場合、さらに血圧が上昇する可能性があり身体に危険を伴います!
WHOの基準で収縮期血圧140 拡張期血圧90以下に普段からコントロールしておく必要があるのです。
狭心症、心筋梗塞の患者さんは高血圧症の患者さん同様、局所麻酔薬の使用により発作を誘発する危険性があります。 基本的に過去半年(6か月)以内に発作の既往がないことが条件になってきます。 また狭心症の既往がありお医者さんからニトログリセリンを処方されている場合は歯科治療時、直ぐに舌下投与できる場所に置いておくと安心です。
気管支喘息の方は歯科治療時、喘息の発作を誘発する原因で最も多いのは治療によるストレスかも知れません!
治療が喩鬱、怖い、痛いのではと考えるだけでもそれがストレスとなり発作を誘発する可能性があります。お医者さんから吸入薬を処方されている場合はすぐに吸入できる場所に置いて治療を受けると安心です。


記事監修者

いまもと歯科クリニック歯科医師 今本裕紀
【経歴】
- 四天王寺中学校卒
- 四天王寺高校卒
- 大阪大学歯学部卒
- 勤務医を経て2010年「いまもと歯科クリニック」を
奈良県 葛城市北花内にて開院
いまもと歯科クリニックでは、むし歯や歯周病などの治療はもちろん、インプラントや分子栄養療法といった治療まで幅広く対応しています。お口の健康と心からの笑顔を地域のみなさんに届けできるよう、最善を尽くしております。