コンポジットレジン修復とは?
むし歯の詰め物、どんなのがある?
現代の患者さんが望む治療とはより小さい治療であること。歯科医療への意識の高まりと共にこうした傾向が育まれているのでしょう。そんななか、患者さんたちのニーズに応えて、歯科治療も劇的に進化しつつあります。小さなむし歯の詰め物の治療に用いられてきた、アマルガムという長い歴史を持つ金属の充填剤の国内生産が2006年に終了。それに代わる修復材としてコンポジットレジンという、プラスチックとセラミックからできた白い歯科材料を用いた充填法が急速に広まっているのです。コンポジットレジン修復は、目立たず、削る量が少ないということのほかにもとても嬉しいメリットがあります。コンポジットレジン修復で使用する接着剤が歯に浸み込むことで象牙質に硬く丈夫な層ができ新たなむし歯を予防する効果があるのです。またレジンは盛ったり削ったりしやすく欠けや汚れをリペアしやすい材料です。
しかし、そんなコンポジットレジン修復にも適応しないむし歯があります。歯の外形が壊れているむし歯、充填が困難な場所にあるむし歯、噛み締めが強い人、歯ぐきから出血がある人、神経に届いたむし歯。これらのむし歯は、コンポジットレジン修復が困難です。
詰め物を長持ちさせるには、プラークコントロールが重要です。どんなに良い材料を使い、どんなにぴったり歯と適合した治療をしても、プラークコントロールが不十分であれば、詰め物のふちからむし歯になってしまい、詰め物の耐久性が損なわれてしまいます。しっかりとメインテナンスを行ない、詰め物を守りましょう。