最近、「むせや咳ばらいが増えた」「食べ物が呑み込みづらい」「歯科診療中にお口に水をためられずにむせた」そんな経験ないですか?
加齢とともに進行するお口の老化は、食べづらくなる、飲み込みづらくなるだけでなく、死すら招きうる窒息や誤嚥性肺炎のリスクとなります。お口の老化を予防するには、まずは「お口の老化のサイン」に気づくことが大事。そして、低下したお口の機能を改善するためのエクササイズにトライしましょう!


しかし、お口の老化はなぜ怖いのか。お口の機能が低下していくと、窒息やむせ、誤嚥性肺炎のリスクが非常に高まります。「むせは確かに苦しいけど、何が怖いの?」と思われるかもしれません。しかし、気管に入った異物を吐き戻すむせという行為は、体にとても負担をかけます。若いうちは何ともなくても、お年を召した方には思わぬダメージとなります。また、むせができているうちはいいのですが、お口の機能低下が進むとむせて吐き戻す力が弱くなり、窒息の危険が高まります。
誤嚥性肺炎は、唾液に含まれる細菌が誤って肺に入って増殖し、炎症(肺炎)を引き起こす病気なのです。なので下記のチェックリストに心当たりある方は注意が必要です。
そこでお口の機能をアップするエクササイズをすこしだけお伝えします。
唾液腺とは唾液(つば)を作る組織の事です。お口の中には耳下腺、顎下腺、舌下腺の3つがあります。ここを刺激することで唾液がでやすくなり、お口の自浄作用が働き、会話がしやすくなったり、お口の周りの筋肉がほぐれます。なのでお口が渇くとむせやせきにつながるので、食事前などにしてもらうのがおすすめです!
3つのうちしやすいところを繰り返すだけでオッケー。唾液が出にくいと思う方は梅干しやレモンすっぱいものを思い浮かべると唾液が出やすくなります。
・舌の根元の筋肉が鍛えられ、食べ物をのどに送り込む力が上がります。
・舌やくちびるの筋肉がつき、舌や頬を噛みにくくなります。
・お口周りの筋肉が引きしまり、ほうれいせんが改善されます。
・唾液腺が刺激され、唾液の分泌が促されます。
ベロ回しは唾液だけでなく、筋の向上にもつながるので小顔効果にもなります。大きく大きく回すことがポイントです
時間が空いた時などにぜひみなさんやってみてください☆


記事監修者
いまもと歯科クリニック歯科医師 今本裕紀
【経歴】
- 四天王寺中学校卒
- 四天王寺高校卒
- 大阪大学歯学部卒
- 勤務医を経て2010年「いまもと歯科クリニック」を
奈良県 葛城市北花内にて開院
いまもと歯科クリニックでは、むし歯や歯周病などの治療はもちろん、インプラントや分子栄養療法といった治療まで幅広く対応しています。お口の健康と心からの笑顔を地域のみなさんに届けできるよう、最善を尽くしております。
⇒院長の経歴はこちら