妊娠されてる方、今後妊娠される予定のある方、最近歯科検診受けていますでしょうか?|いまもと歯科クリニック|奈良県葛城市の歯医者

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妊娠されてる方、今後妊娠される予定のある方、最近歯科検診受けていますでしょうか?

奈良県葛城市の歯医者いまもと歯科クリニック 歯科衛生士の永石です。


妊娠されてる方、今後妊娠される予定のある方、最近歯科検診受けていますでしょうか?

実は妊娠中はお口のトラブルが起こりやすいのをご存知でしたか?

トラブルが起きやすい原因として大きく2つに分けられます。

①女性ホルモンの分泌増加
 女性ホルモンの分泌が増加することによって歯周病菌が増殖します。また唾液が酸性に傾き、唾液の再石灰化を促す力が弱まり、お口の中をきれいにする自浄作用も低下します


②生活習慣の変化
 つわりで歯磨きがしにくくなったり、飲食物の好みが変わったり、食事や間食の回数が増えたりもします。


この2つの原因から考えられるお口の変化としては

・むし歯になりやすくなる
・歯や歯茎が敏感になる
・冷たいものや熱いものがしみやすくなる
・口臭が強くなる
・プラーク(細菌のかたまり)がたまりやすくなる
・歯周病になりやすくなる
・歯茎の炎症や出血が起こりやすくなる
・歯茎ぐ腫れやすくなる


上記の書いたトラブル全てが一気に起こるわけではありませんが、何かしらのトラブルが起こってしまうかたはたくさんいます。


妊娠が判明したら産科を受診し、自治体にもよりますが母子健康手帳の交付された時に歯科検診の受診票をもらえることが多いです。
(葛城市は母子健康手帳交付のときにもらえます)
妊婦歯科検診とは各自治体が任意で行っている、妊婦さんを対象とした歯科検診です。基本的には無料〜少額負担ですが自治体や歯科医院によって変わりますので必ず確認お願いします。

◎どんなことをする?
いまもと歯科クリニックではむし歯の有無、歯石の付着の程度、歯肉炎の有無、歯周ポケット検査などを確認します。そして歯科衛生士から歯磨き方法や食生活についてのアドバイスなどをさせていただいております。


※精密な検査や治療はその後必要に応じて歯科医院で受けていただくことになります。

患者さんのその日の体調などもみながらクリーニングもできますのでお申し付けください。


しばらく歯科を受診していなかった方にとって、妊婦歯科検診はかかりつけ歯科を見つけるチャンスでもあります!


ではいつ治療を受けたらいいのでしょうか。

〈妊娠初期(4〜15週ごろ)〉
歯科治療は極力避けましょう。
この時期は赤ちゃんがお腹の中で形づくられている最中。妊婦さんによっては体調の変化やつわりがきつい時期でもあります。歯科医院のチェアに横たわり、お口を開け続けるのも大変です。どうしても辛いという症状がなければ、歯科治療は避けましょう。治療を行うにしても応急処置にとどめたほうが無難です。


◎この時期のレントゲン、麻酔、薬の影響は?

検査のためのレントゲンや、歯科治療のための局所麻酔、痛み止めや抗生剤などお薬について不安に思われる方が多いです。ただ、歯科におけるレントゲン撮影の放射線亮はとても少なく、必ず防護エプロンを用いて大切な腹部を守ります。歯科麻酔も少量です。そのまで基本的には問題ないのですが、妊婦さん自身も不安でしょうし、この時期の治療はなるべく避けたほうが良いでしょう。一方、妊娠中に処方されたお薬に関して心配な場合は歯科医や産科医に相談してください。



〈妊娠中期(16〜27週ごろ)〉
歯科治療を受けるならこの時期です!
お腹の赤ちゃんの成長にともない、つわりがおさまり、比較的体調が安定してくる時期です。歯科検診や治療を受けるなら、この時期をおすすめします。もし治療を受けるのに不安がある場合は、応急処置のみでお口の状態が維持できそうなら、ちゃんとした治療は産後に行うという手もあります。歯科医師と相談しましょう。

◎この時期のレントゲン、麻酔、薬の影響は?

妊娠中でもこの時期ならレントゲンや麻酔を受けても心配はないといわれています。そのため、レントゲン撮影を用いたきちんとした検査を受けて、治療の方針を決めることが大切です。レントゲン撮影の際は防護エプロンを着用し、大切な腹部を守ります。小さなむし歯などは麻酔なしでも治療できることはありますが、ある程度大きくなったむし歯に関しては麻酔をされた方がいいと思います。我慢して治療を受けるのはつらいとおもいます。



〈妊娠後期(28週ごろ〜)〉
歯科治療は緊急でなければ避けましょう。
お腹の中の赤ちゃんは安定しているのですが、妊婦さん自身のお腹が大きくなり、動くのが大変になる時期です。診療室のチェアに横になるのも一苦労ですので、お腹が大きくてしんどい場合などは治療を避けてもらって問題ありません。ただ、どうしても辛い時は応急処置で対応できますし、中期からはじまった治療がこの時期まで長引いてしまうこともあります。


◎気分が悪くなった時は遠慮せずにすぐにお伝えください!
この時期に歯科治療を受ける場合はチェアに仰向けになったとき、大きくなった子宮の重みで、背中側の動脈が圧迫されがちです。そのため低血圧になって気分が悪くなることがあります。できるだけ負担のかからない体勢にしたり、短時間で治療が済むようにいたしますが辛い時はすぐにら歯科医師やスタッフにお伝えください。



◎いまもと歯科クリニックでは妊婦さんを診させていただくとき、診療室のチェアをフラットにすることは少なく、妊婦さんの体調に応じた角度でケアや治療させていただいております。



〈歯科受診をされる際、妊婦さんへのお願い〉
①心配事がある場合はご来院ください。
お口で気になることがあるなら妊娠時期に関係なくご来院ください。歯科治療は避けた方がいい時期であっても、お口の中をクリーニングしたり、妊婦さんの困りごとや相談に乗ることはできます。受診のされる前にあらかじめお電話をいただけると対応しやすいです。

②妊娠していることを教えてください。
妊娠初期では、妊娠されていることが他の人からみてわからないことが多いです。また、マタニティマークなどの目印を見落としてしまうこともあります。お電話の時や来院されたときに、妊娠していることをお教えください。その際には、妊娠何ヶ月または妊娠何週や今のご体調などと一緒に歯医者さんに聞きたいことも伝えてください。

③受診の際はお持ちください
・母子手帳(母子健康手帳)
・保険証
・おくすり手帳(薬を服用されている場合)
・妊婦歯科検診の受診票(お持ちの場合)

※もし外出時に急に体調が悪くなった時のためにも、母子健康手帳はつねに持ち歩きましょう。


④里帰り出産されるかたは教えてください
歯科治療を受ける場合、里帰り出産される予定があるようでしたらあらかじめ教えてください。治療が妊娠後期まで長引きそうな場合は里帰り出産前に治療を終わらせたり、産後に治療することを計画、提案し調整させていただきます。



◎母子健康手帳にも歯科の欄があります!!
母子手帳に「歯科」の欄があるのをご存知でしょうか。妊娠時のお口の状態を書き込むだけではなく、ご自身の心境を示すのにも役立ちます。また、妊娠中の状態がわかる記録や情報は、歯科でメインテナンスしていくうえでも重要です。お子さんが生まれた後で、何かとお口のことで心配なときに歯医者さんに受診される際も母子手帳を確認することがあるため、必ずご持参ください。





〈妊婦さんの歯科受診Q&A〉
Q 歯茎が腫れてぷくっとしています。とても気になるのですがいずれなくなるでしょうか?

A これは「妊娠生エプーリス」と呼ばれる良性の歯ぐきの腫れです。妊娠中期にとくに前歯の歯ぐきにできやすいですが、出産すれば自然になくなることが多いです、


Q 妊娠中におすすめの歯磨き方法はありますが?

A 体調がすぐれず、思うように歯磨きできない時もあると思います。そんな時は、歯医者さんに相談して、ご自身にあったケアのしかたを教えてもらうといいでしょう。

私がすることが多いアドバイスとしては
・食後に関わらず比較的体調が良いときに磨く
・ヘッドが小さい歯ブラシをつかう
・タフトブラシを使って磨く
・しんどくて食後に磨けない時はうがいだけでもする



Q 産後に歯科受診を再開するのにいいタイミングはありますか?
 
A 出産後すぐの歯科検診は難しいと思います。赤ちゃんの首が座る3〜6ヶ月くらいで余裕があるときに来ていただけたら嬉しいです。

Q 赤ちゃんはいつから歯科医院に通わせるのがいいでしょうか?

A 月齢、年齢関係なくいつからでも大丈夫です。歯科医師によって考えかたは違いますが、上下の前歯が生えてくる一歳ごろを目安にすると良いでしょう。小さいころから歯医者さんの雰囲気や音、匂いに慣れておくと、万が一、転んだりして歯をぶつけてしまった、お口を傷つけてしまったというときも安心して受診していただけると思います。



⭐︎かかりつけ歯科を持とう

妊娠に関係なく、普段から歯科に通う習慣をつけましょう。かかりつけの歯医者さんがあれば、妊娠中の歯科治療が必要になる可能性も少なくなりますし、悩みや不安の相談もしやすいです。歯科医院側からしても、妊娠前のお口の状態も把握できているため、適切な対応をしやすくなります。治療もなく安定している方のメインテナンスは大体3〜6ヶ月に1回です。虫歯になってから通うことになるとそれだけで数回通院が必要になったりもします。人生のトータル的に考えればメインテナンスで通う方が、痛みも少ない、お金もかからないと言われています。歯もピカピカで日々を過ごす方が気持ちがいいですよね!




続いて歯の色のお話をさせていただきます。
みなさん歯の色のが茶色くなったように感じたり、白くなったように見えたことはありませんか?



本来、歯の色は白くないのです!
・歯の色は半透明
歯というのは簡単に大きく分けると中から神経、象牙質、エナメル質という、3層でできています。ニコッと笑って見える歯の部分はエナメル質なのですが、実はこのエナメル質は白かがった半透明で、中の黄色っぽい象牙質が透けて見えていて、その色を歯の色として目で捉えているのです。


・もともと歯は白くない
白色が本来の歯と思われがちですが、実はそんなことはありません。歯の色の見え方を左右する象牙質は、生まれつき黄色味を帯びています。

・歯の色には個人差がある
エナメル質および象牙質の色には個人差があります。エナメル質の透明度が高かったり、象牙質の黄色が濃かったりすると、黄色味の強い歯としてみえます。生まれつきエナメル質が薄い方もいます。

・加齢にともない、歯の色は変わる
虫歯などがない健康な歯であっても、象牙質は加齢とともに少しずつ黄色味がまし、さらにエナメル質の透明度も高まります。そのため年齢を重ねると、歯の色は以前より黄色っぽさが強く見えるようになっていきます。




歯の色の変化は「歯の表面への着色」と「歯の内部の色の変化」の2通りあります。加齢にともなう変化のほかにもさまざまな要因があります。


〈歯の表面への着色〉
・飲食物
色の濃い飲食物(カレー、コーヒー、紅茶、ワインなど)を摂取することで、その色素が歯の表面に着色します。

・タバコ
タバコのヤニが歯の表面にに付着し、歯が黒っぽく見えます。


〈歯の内部の色の変化〉
・初期のむし歯(白斑)
初期のむし歯とは、エナメル質の表面に現れる最初の段階のむし歯です。エナメル質の透明度が損なわれて白色に変化します。

・進行したむし歯
むし歯は、エナメル質の内側にある象牙質で大きく広がることがあります。そうするとエナメル質が透けて見えて、黒っぽく変化した象牙質が歯の色としてみえます。

・つめものと歯の境目の着色
つめものやかぶせものによっては、長く使用していると、境目に色素が沈着し、茶色い線となって見えることがあります。

・つめもの、かぶせもの自体の色の変化
歯のつめものや被せ物に使われる樹脂(レジン)などは吸水するため、年数が経つと色が変化することがあります。

・生まれつきの白斑
生まれつき、歯の表面に白い斑点(白斑)のあるかたがいます。初期の段階のむし歯(初期むし歯ではありません)

・神経を失った歯
歯には神経(歯髄)がありますが、むし歯で神経を失うと、血液などの成分が象牙質に入り込み、歯の色が暗く見えます。

・エナメル質の表面の亀裂
加齢にともないエナメル質の表面に細かい亀裂が生じることがあります。亀裂に飲食物の色素が染み込んで黄ばんだり見えたりします。

では色の変化の予防&自然な歯の色にするには???

歯の表面の着色予防は毎日の歯磨きである程度予防することができます。


〈着色予防に効果的な歯ブラシは??〉
「ラウンド毛」の歯ブラシを使用すると良いでしょう。ラウンド毛は毛先が丸く、比較的歯に接する面積が広いので、汚れや着色を落としやすいです。さらに「かため」の毛の歯ブラシの方がより着色汚れを落としやすくなります。ただし、歯ぐきを傷つけやすくなるので「かため」の毛の歯ブラシを使用する際はぜひいまもと歯科クリニックの歯科衛生士におたずねください。


〈着色予防に効果的な歯磨き粉は??〉
市販の歯磨き粉では清掃剤(研磨剤)である薬用成分や、歯のヤニなどをとることで着色を防ぐ、ポリエチレングリコール、ポリリン酸ナトリウムなのが配合されている歯磨き粉が良いでしょう。歯磨き粉の役割としては「むし歯予防」も大切です。着色予防にのための成分とともに、できればフッ化物が配合されたものを選ぶと良いでしょう。
いまもと歯科でも着色を浮かせて取る歯に優しい歯磨き粉がございます。歯科衛生士にお尋ねください。


〈着色予防に効果的な歯の磨き方は??〉
歯の面に対して歯ブラシを直角に当て、シャカシャカと毛先を走らせると着色を落としやすいです。着色しやすい歯と歯の間には、歯ブラシを縦に動かした方が歯の面に直角に当てやすいです。


歯の色が変化したら歯医者さんでできること。


〈対応1 医療ホワイトニング〉
医療ホワイトニングは歯の表面だけでなく、一部の内部の汚れも落として歯を白くする治療方法です。


〈対応2  虫歯の治療〉
むし歯は黒くなる時もあります。着色と見分けがつきにくい場合もありますがむし歯の場合は歯質を削って、黒い部分を取り除きむし歯の広がりを抑える治療をします。

〈対応3 つめもの被せ物の再治療〉
つめものや被せ物の色の変化が気になる場合は新しくやりかえることができます。金属のつめものであれば場所によっては保険内で歯の色に近いものに変更することもできます。


〈対応4 プロフェッショナルクリーニング〉
歯科医師、歯科衛生士が行う専門的な歯の表面の清掃で、こびりついた着色を除去します。定期的にクリーニングを受ければ、歯の着色予防に効果的です。

いまもと歯科ではクリーニングエステメニューがございます。これはエアフローという機械を使った、歯を傷つけないメインテナンスです。
エアフローとは細かい粒子と水を一緒に歯の表面に噴射させることにより、歯の表面についた着色だったりプラークを落とし、さらには歯の表面の小さいキズやでこぼこを整えることによって汚れがつきにくいお口にしていくことができる機械になります。

このエアフローという機械は歯に直接当てずに使うものなので超音波の歯石とりではしみて痛みを感じたりする方もおすすめです。

普段のクリーニングで磨き残しが少なく、歯医者さんや歯科衛生士に歯がキレイと言われる方、自費の被せ物やインプラントにも対応してるのでおすすめです。

この機会にみなさんもぜひいまもと歯科クリニックのクリーニングを受けてみませんか?