痛くなくても定期的にご来院ください。そう言われても歯医者さんに足が向かないという方いらっしゃいますよね、でもそれはとてももったいないことです。超高齢化社会の日本では、健康に長生きするためのカギとしてお口の健康が注目されています。そこで内科の先生にお医者さんの目線でから定期的に歯医者さんに通ってお口を健康にしておくことがどれだけ大切かをお話いただきました。 超高齢化社会の日本。寿命が延びたからと言って健康に長生き出来ている人が増えているわけではありません。糖尿病の方は予備軍を含めれば約2,000万人いるといわれていますし、60歳以上の高齢者の2人に1人は認知症になるという推計もあります。肺炎や誤嚥性肺炎などの感染症は変わらず多くの高齢者を苦しめています。長生きするなら健康に生きたいですよね。そのカギの1つがお口の健康です。口は災いの元といいますがさまざまな病気にお口の健康が深く関連しています。また残っている歯の本数が、寝たきりになるリスクや寿命に影響しているという研究もあります。 お口の健康が全身の健康にかかわるケースはいくつかありますが、①糖尿病②認知症③感染症④寝たきりになるリスクとの関連⑤歯科医院で受ける予防指導の大切さについてご説明していきます。 ①糖尿病 歯周病の治療が糖尿病の改善に役立つ歯周病と糖尿病は関連性の強い病気です。糖尿病が怖いのは、悪化した結果起こる合併症です。高血糖の状態が何年も続くと血管が弾力を失い硬くなりボロボロに傷んでいきます。その影響は血管の99％を占める毛細血管に特に顕著で血管の流れが悪くなり酸素や栄養の供給を滞ります。肝臓などの内臓や網膜には毛細血管が張り巡らされており、神経に栄養を運ぶのも血管です。ですから、糖尿病により血管が傷み続けると、やがては腎臓不全や失明、神経障害などの合併症に至ることがあります。そんな恐ろしい糖尿病を悪化させるのが歯周病です。どういう仕組みで２つが影響し合うのかご存じでしょうか。人の膵臓からはインスリンという血糖を下げるためのホルモンが分泌されています。このインスリンが十分に働かなくなり、血液中を流れるブドウ糖を体内に取り込めなくなると高血糖になります。インスリンが働かなくなるケースには1インスリンの分泌自体が減っている。2インスリンの効きが悪くなっているの2つがあります。日本人の95％が2型糖尿病ですが、これは２が多いということです。インスリンの効きを悪くするのは体の中で起こる炎症です。じつは脂肪をため込んだ内臓脂肪は、免疫細胞を刺激して、体に炎症を起こしています。このとき生み出される炎症物質が血流にのって体内に広がり、インスリンの働きを邪魔します。そして歯周病もお口に炎症を起こしています。腫れや出血、痛みは炎症のせいです。歯周組織を舞台とした免疫細胞と細菌の闘いの結果生じた炎症物質が、同じように血流にのって体内に広がりインスリンの働きを邪魔します。つまり糖尿病と歯周病になっている場合、体もお口も炎症が起こりインスリンの働きを邪魔するのです。しかしこれは逆に言えば歯周病が治療されれば、お口からの炎症の火元が止められるので糖尿病にもよい影響が与えるということです。糖尿病と歯周病の関係性は非常に深く、相互に影響を与え合うことが知られています。糖尿病が歯周病を悪化させるメカニズム インスリン抵抗性 糖尿病の患者は、インスリン抵抗性が高まることがあり、これが口腔内の炎症を助長します。高血糖状態が続くことで、細菌の増殖が促進され、歯周病のリスクが増大します。 免疫機能の低下 糖尿病患者は免疫系の機能が低下し、感染に対する抵抗力が弱まります。このため、歯周病の原因となる細菌に対して防御が不十分となり、病気が進行しやすくなります。 血糖コントロール 歯周病による炎症が全身の炎症を引き起こし、インスリンの働きを妨げることがあります。これにより、血糖値のコントロールがさらに難しくなります。 歯周病が糖尿病を悪化させるメカニズム 炎症性サイトカイン 歯周病に伴う炎症は、炎症性サイトカインを放出します。これらの物質はインスリン抵抗性を引き起こし、血糖値の上昇を促進します。 血管への影響 歯周病の炎症が血管に影響を与え、動脈硬化の進行を助長することがあります。これにより、糖尿病患者の心血管リスクが高まります。 このように、糖尿病と歯周病は双方向の関係にあります。糖尿病が歯周病を悪化させ、また逆に歯周病が糖尿病の管理を難しくするため、両者を同時に管理することが重要です。 予防と治療の重要性 定期的な歯科検診 糖尿病患者は、定期的に歯科検診を受けることで早期の歯周病発見と治療が可能となります。適切な口腔ケアは、歯周病の予防につながります。 血糖管理 適切な血糖管理も歯周病の予防に役立ちます。健康的な食事、運動、薬物療法を通じて血糖値をコントロールすることが重要です。 糖尿病と歯周病は密接に関連しており、双方の病状を理解し、適切なケアを行うことが重要です。定期的な歯科診察や適切な血糖管理が、両者の悪循環を防ぎ、健康を維持する鍵となります。 ②認知症 歯周病菌の中には親玉ともいえる病原性の高い菌がいます。その名はポルフィノモナス・ジンジバリス。頭文字をとってPg菌とも言われます。この菌が怖いのは歯周病を悪化させるように周囲の菌にもはたらきかけるだけでなく、歯周病菌の中でも際立って強力なたんぱく質分解酵素をもっていることなのです。たんぱく質を分解して得られたアミノ酸をエネルギー源とするのです。歯周病が進行し、ひどい炎症を起こした歯ぐきは褥瘡しグズグズになっていきます。その傷口から菌が体内に入っていきます。Pg菌が脳内に行くとたんぱく質分解酵素で神経細胞を変性させ、アルツハイマー型認知症を進行させている可能性があるというのです。認知症は複合的な要因で起こります。これまでも、お口からの要因としては歯を失って嚙めなくなると脳に刺激が行かず、認知症になると言われていました。加齢にともない歯周組織や免疫が弱まると、歯周病になりやすくなります。だからこそ元気なうちから歯周病を予防すること、もしなってしまったら歯医者さんの力を借りて悪化させないように管理していくことが大切となります。 炎症と認知機能 歯周病は慢性的な炎症を引き起こします。この炎症が、脳内の炎症反応を促進し、神経細胞にダメージを与える可能性があります。特に、炎症性サイトカインが神経伝達に悪影響を及ぼし、認知機能の低下を引き起こすことが示唆されています。 細菌の影響 歯周病の原因となる細菌が血流を介して脳に到達することがあります。特に、ポルフィロモナス・ジンジバリス（P. gingivalis）という細菌は、アルツハイマー病と関連があるとされています。この細菌が脳内に侵入すると、神経細胞に対する毒性を持つ物質を生成し、認知機能に影響を与える可能性があります。 認知症患者の口腔健康 認知症の進行に伴い、自己管理能力が低下するため、口腔ケアが疎かになりがちです。これにより歯周病のリスクが高まり、さらなる認知機能の低下を引き起こす悪循環が生まれることがあります。 研究結果 いくつかの研究では、歯周病が認知症のリスクを高める可能性が示されています。特に高齢者において、歯周病の重症度が認知機能の低下と関連しているという結果が報告されています。 予防と管理 口腔ケアは認知症のリスクを減少させる可能性があります。定期的な歯科検診や適切な口腔衛生を維持することが、認知症予防に寄与する重要な要素です。認知症と歯周病は相互に関連し、炎症や細菌の影響を通じて悪循環を引き起こす可能性があります。口腔健康を保つことは、認知症のリスクを低減するためにも重要です。 ③感染症 誤嚥性肺炎などの感染症の予防にはお口の清潔が不可欠です。肺炎は細菌やウイルスが肺の奥にある肺胞に入り込み、そこで繫殖して炎症を起こす病気です。一方、誤嚥性肺炎は、唾液や飲食物に含まれる細菌が誤って肺に入り込み、そこで繁殖して肺炎を起こします。唾液や飲食物は、ふつうなら食道に入って胃に行くのですが、空気の通り道である気道に誤って入り込んでしまうのです。加齢によりのどのまわりの筋肉が衰えた高齢の方が多く日本人の死因第6位を占める怖い病気です。 誤嚥性肺炎の予防には、歯科衛生士による専門的な口腔ケアが有効です。お口のなか、つまり唾液に含まれる細菌が減れば、誤嚥が起こっても肺炎につながる危険性が減ります。感染症といえば、コロナウイルス感染症です。ウイルスはヒトの特定の細胞を乗っ取ることで増殖します。お口から入ってくる場合、舌やのどなどお口の粘膜に付着し、そこから細胞内に入り込みます。虫歯や歯周病は細菌が原因で、歯石やプラークの溜まったお口は細菌がたくさんいる証拠です。ですから、誤嚥性肺炎も含め感染症予防の基本はきれいなお口を維持することにあるといえるでしょう。誤嚥性肺炎は、食物や唾液、口腔内の細菌が気道に入り込むことで引き起こされる肺炎です。特に高齢者や免疫力が低下している人に多く見られ、重篤な合併症を引き起こすことがあります。 口腔内の細菌 歯周病は、口腔内に病原性の細菌が増殖することで進行します。これらの細菌が誤嚥によって肺に入ると、炎症を引き起こし、誤嚥性肺炎を発症するリスクが高まります。 口腔衛生と感染リスク 歯周病があると、口腔内の衛生状態が悪化し、細菌の数が増加します。これにより、誤嚥による感染のリスクが増すため、特に注意が必要です。 高齢者におけるリスク 高齢者は飲み込みの機能が低下しやすく、誤嚥のリスクが高くなります。また、歯周病が進行すると自己管理が難しくなり、口腔ケアが不十分になることが多いです。このため、誤嚥性肺炎のリスクがさらに増加します。 口腔ケア 定期的な歯科検診と適切な口腔衛生が、歯周病の予防と管理に重要です。口腔内を清潔に保つことで、誤嚥性肺炎のリスクを低減できます。 食事管理 食事の際には、嚥下障害を考慮した食事内容や食べ方が重要です。必要に応じて、嚥下訓練を行うことも有効です。 誤嚥性肺炎と歯周病は密接に関連しており、特に高齢者においては注意が必要です。適切な口腔ケアと誤嚥防止策を講じることで、リスクを低減することが可能です。 ④寝たきりになるリスク お口に残っている本数はじつは寝たきりになるリスクにも関係します。失った歯の本数が０～４本の人を基準値とすると失った歯が多い人ほど死亡リスクが上がっていきます。最大では20～24本失った人はリスクが1.8倍にもなっています。歯を残すために欠かせないのは日ごろからのていねいなセルフケアと歯医者さんに通うことであるのはゆうまでもありませんね。ところで私はもうだいぶ歯が抜けてしまっているのですがという方も悲観することはありません。失った歯を補ってもらうことで100歳を超えても元気に活躍されたかたもいらっしゃいます。今はもう亡くなられましたが、福岡県の教育学者に昇地三郎さんという方がいらっしゃいました。この方はかつて「炎の103歳児」と呼ばれ、百寿越えでも世界を飛び回って講演をされていました。そのパワーの秘訣は「総入れ歯」。75歳ですべての歯を失った昇地さんは自分の口に合わせて精密につくられた自費の入れ歯を入れて28年間、ひと口30回噛む習慣を続けていたのだそうです。歯は失わないように大切にしたいものですが、もし失ってしまったときは速やかに歯医者さんへ。放置すると歯並びが崩れて、さらに歯が抜けてしまうこともあります。 ⑤予防の仕方 歯磨きなんて教えてもらわなくても大丈夫です。そう考える方もいらっしゃるかもしれませんね。ですが意外と奥が深いのが歯磨きです。人によって歯並びは千差満別、あごの大きさ歯の重なり具合も違いますし、手先の器用さ、みがく時の癖、力の入れ具合も異なります。利き手側の歯の頬側に磨き残しが多かったり奥歯の裏側にブラシが届いていなっかたり、力が入りすぎて歯ぐきを傷めてしまっていることもあります。野球やゴルフのスイングのように歯磨きにも正しいフォームがあります。それもその人にあった適切なフォームが。歯医者さんでお口を診てもらって衛生士さんからあなたに合ったみがき方の指導を受けましょう。1回教わってそれきりでなく、定期的にフォームが崩れていないか見守ってもらうのも大事です。それ以上に重要なのが歯と歯の間のお掃除です。毎日のケアにフロスや歯間ブラシを取り入れていますでしょうか。ほとんどしない人と週5以上している人とでは死亡リスクが7～8割下がっています。歯磨き回数と比較してもこれほどの差は出ません。とはいえ、フロスや歯間ブラシは歯ブラシよりも使用難易度は高めです。誤った使い方をすると、歯や歯ぐきを傷つけてしまいます。歯ブラシと同じくこちらも適切な使い方を歯科衛生士さんに指導してもらい、その後も定期的に見守ってもらうのが安心です。 上記の他にも、1. 心血管疾患歯周病と心血管疾患の関連性は広く研究されています。歯周病によって引き起こされる慢性的な炎症は、血管に影響を及ぼし、動脈硬化を進行させる可能性があります。研究では、歯周病のある人が心筋梗塞や脳卒中を起こすリスクが高いことが示されています。炎症性物質が血流を介して心臓や脳に影響を与え、血管の炎症や血栓形成を引き起こすことが要因と考えられています。 3. 呼吸器疾患 歯周病の細菌が呼吸器系に入り込むことで、肺炎や慢性閉塞性肺疾患（COPD）などの呼吸器疾患を引き起こす可能性があります。特に、口腔内の細菌が誤嚥によって肺に到達し、炎症を引き起こすことがあるため、口腔ケアの重要性が増します。特に高齢者や免疫力が低下している人ではリスクが高まります。 4. 妊娠合併症 妊娠中の女性においても、歯周病はさまざまな合併症を引き起こす可能性があります。研究によれば、歯周病が早産や低体重児出産のリスクを高めることが示されています。炎症物質が胎盤に影響を与え、妊娠の健康に悪影響を及ぼすことがあります。このため、妊娠中は特に口腔ケアが重要です。 5. アルツハイマー病と認知症 近年の研究では、歯周病と認知症、特にアルツハイマー病との関連が示唆されています。歯周病に関連する細菌が脳に到達し、炎症を引き起こす可能性があります。慢性的な炎症が神経細胞に悪影響を及ぼし、認知機能の低下につながることがあります。したがって、歯周病の予防と治療は、認知機能の維持にも寄与する可能性があります。 6. 腎疾患 歯周病が腎疾患に与える影響についても研究が進んでいます。歯周病による炎症が腎臓に影響を与え、腎機能の低下を引き起こす可能性があります。慢性腎疾患の患者は、歯周病にかかりやすいことも知られており、相互に悪影響を及ぼす関係が考えられます。 7. 骨粗鬆症 骨粗鬆症との関連も注目されています。歯周病が骨の代謝に影響を与え、特に顎の骨に悪影響を及ぼすことがあります。逆に、骨粗鬆症の患者は歯周病のリスクが高いことが示されています。骨の健康と口腔の健康は密接に関係しているため、双方の管理が重要です。 8. 癌 一部の研究では、歯周病と特定の癌との関連が示唆されています。特に口腔癌や咽頭癌など、口腔内の健康が関連する癌のリスクが高まる可能性があります。慢性的な炎症や細菌の存在が、癌の発生に寄与する可能性があるため、歯周病の予防が重要です。 歯周病は単なる口腔内の問題にとどまらず、全身の健康に多大な影響を与えることが明らかになっています。心血管疾患、糖尿病、呼吸器疾患、妊娠合併症、認知症、腎疾患、骨粗鬆症、癌など、多岐にわたる健康問題との関連が示されています。定期的な歯科検診や適切な口腔ケアは、全体的な健康を維持するために不可欠です。 糖尿病から始まり、認知症、感染症、寝たきりになるリスクとの関係から、お口の健康がからだの健康の入り口であることをお話ししました。お口の健康は自分だけでは維持しにくいのです。歯医者さんというプロフェッショナルの力を借りて「健康で長生き」を実現させましょう。 歯の予防についてもう少し詳しくみていきます。 1. 歯の健康の重要性 歯は私たちの健康にとって非常に重要な役割を果たします。食べ物を噛む、話す、笑うといった日常生活の基本的な動作に関わります。また、歯は見た目にも大きな影響を及ぼし、自信や人間関係にも影響を与えることがあります。しかし、歯の健康を維持するためには、日々のケアと予防策が不可欠です。 2. 歯の構造と主な病気 まず、歯の構造について理解しておくことは大切です。歯は大きく分けて以下の部分から成り立っています： - **エナメル質**: 歯の最外層で、最も硬い部分です。食物の酸による腐食から歯を守ります。 - **象牙質**: エナメル質の下にある層で、感覚を伝える役割も持ちます。 - **歯髄**: 歯の中心部分で、神経や血管が含まれています。感染が進むと痛みを引き起こすことがあります。 主な歯の病気には以下のものがあります： - **虫歯**: 酸がエナメル質を溶かし、最終的に内部の象牙質や歯髄に影響を及ぼす病気。 - **歯周病**: 歯茎の炎症を引き起こし、進行すると歯を支える骨にまで影響を及ぼすことがあります。 - **知覚過敏**: 神経が過剰に刺激されて痛みを感じる状態で、冷たいものや甘いものがしみることがあります。 3. 歯の予防策 3.1 毎日の歯磨き** 毎日の歯磨きは歯の予防において最も基本的かつ重要なステップです。 - **技術**: 歯ブラシはふつうのものを選び、45度の角度で歯と歯茎の境目を丁寧に磨きます。 - **時間**: 1回の歯磨きは2分以上を目安に行い、特に奥歯や歯の裏側をしっかり磨きましょう。 - **頻度**: 毎日朝と夜の2回が理想です。 3.2 デンタルフロスの使用** 歯ブラシだけでは取り除けない歯の間のプラークや食べかすを除去するために、デンタルフロスの使用が推奨されます。 - **使用方法**: フロスを指に巻きつけ、歯の間に優しく滑り込ませ、上下に動かして歯と歯の間を清掃します。 3.3 定期的な歯科医院の受診** 少なくとも３～6ヶ月に1度は歯科医院を訪れ、チェックアップやクリーニングを受けることが大切です。 - **プロフェッショナルクリーニング**: 歯科医師や衛生士が行うクリーニングにより、歯石や頑固なプラークを取り除けます。 - **早期発見**: 定期的なチェックで虫歯や歯周病を早期に発見できます。 3.4 健康的な食事** 食事も歯の健康に直接影響を与える要素です。 - **砂糖摂取の制限**: 虫歯を引き起こす原因となるため、砂糖の摂取を控えましょう。清涼飲料水や甘いお菓子の過剰摂取には注意が必要です。 - **栄養バランス**: ビタミンやミネラルが豊富な食事は、歯や歯茎の健康を促進します。特にカルシウムやビタミンDが重要です。 3.5 水分補給** 水を十分に飲むことで、口の中の乾燥を防ぎ、唾液の分泌を促進します。 - **唾液の役割**: 唾液には口腔内のpHを中和し、酸の影響を抑える役割があります。酸性の環境を防ぐことが大切です。 3.6 知識と意識の向上** 歯の健康についての知識を深めることも、予防に繋がります。 - **情報収集**: 書籍やウェブサイトを通じて、正しい歯磨きや食事についての知識を得ることで、自分自身のケアに役立てましょう。 家族や友人にも歯の健康の重要性を伝えることで、コミュニティ全体の意識向上に寄与できます。 4. よくある誤解と注意点** - **虫歯ができても痛くない**: 虫歯は初期段階では痛みが無いため、気づかないことがあります。定期的なチェックが重要です。 - **歯磨きさえすれば大丈夫**: 歯磨き単独では十分ではありません。フロスや定期的な歯科受診、健康的な食生活と併せて行うことが重要です。 5. まとめ** 歯の健康を維持することは、身体全体の健康にも繋がります。毎日の正しいケアをはじめ、定期的な歯科医院の受診や健康的な生活習慣を心がけることで、豊かな食生活を楽しむための健康な歯を保つことができます。自分自身の歯を大切にし、予防を意識した生活を送りましょう。 このように、日常生活に取り入れられる具体的な方法を実践することで、歯の健康を長期間にわたって維持することができるでしょう。
