皆さん、こんにちは。
奈良県葛城市の【いまもと歯科クリニック】です。
歯を失った時の治療は、インプラント・ブリッジ・入れ歯があります。
それぞれ特徴がありますが、インプラントを検討している方の中では、自分の年齢でもできるの？年齢制限ってある？と不安な方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、インプラントと年齢について詳しくご紹介します。
■インプラント治療は何歳から？
インプラント治療は、顎の骨に埋入したインプラント体を歯の根とし、その上に土台を立てて被せ物をする治療です。
顎の骨にインプラント体を埋め込むため、顎の成長が続いている段階でインプラント治療をすると、将来的にインプラントがずれてしまうといったリスクも。そのため顎の成長が終わっている18歳以上からを目安としています。
若い方が歯を失ってしまった場合、ブリッジにして左右の歯を大きく削ってしまうと、その歯の寿命を縮めてしまう可能性があります。その点、インプラント治療は失った部分の歯を単独で治療することができため、メリットの多い治療法です。
歯を失った時の治療を選択する際は、それぞれのメリットとデメリットを比較して治療を選択しましょう。
■インプラント治療に年齢制限はあるの？
インプラント治療は、顎の骨の状態や全身疾患の影響を考慮する必要はありますが、年齢制限はありません。
インプラントを安定させるためには、顎の骨の厚みや高さが必要なため、顎の骨が足りない場合には骨造成の処置が必要です。
また、インプラントは外科手術を行うため、糖尿病がコントロールできていることや心疾患や脳血管疾患が安定していることが大切になります。
全身疾患が安定している場合には、インプラント治療を受けることができますし、その場合は担当医と連携を取りながらインプラント治療を進めていきます。
ただし、インプラント治療は顎の骨にインプラント体が定着するまでに2～6ヵ月程度の期間が必要ですし、インプラント治療後も定期的にメンテナンスに通っていただく必要があります。
ご自身の口腔内や健康面で問題がない場合は、年齢制限はなく、インプラント治療を受けていただけます。
■インプラント治療をする平均年齢って？
インプラント治療をする年齢は、年代によってばらつきがありますが、厚生労働省 令和4年歯科疾患実態調査結果では、以下のような結果が報告されています。
25～29歳 ：2.6％程度
30～49歳 ：低い数値
50代～ ：3.2％程度
70～74歳 ：5.9％
この報告を確認すると20代でもインプラント治療をしているのがわかります。30～49歳までは低い数値であまりインプラント治療をする方が少ないのですが、50代から3.2％程度と増加傾向になります。
さらに、70～74歳の方が5.9％と一番高い割合でインプラント治療を行っており、この年代で歯を失う方が増えていることが分かります。
そのほかには、入れ歯が合わず、しっかり噛むことができないため、インプラント治療に移行する方も増えています。
この背景に50代からは、歯周病やむし歯などの疾患で歯を失う方が多い傾向になります。
20代で歯を失う原因としては、外傷やむし歯が多いのですが、年齢を重ねていくごとに歯周病の割合が増えていきます。
■インプラント治療は18歳以上の方は年齢制限なく受けられます
インプラント治療は、顎の成長が終わっている方であれば、お口の状態や全身状態に応じて治療を受けることが可能です。
顎の骨が足りない場合でも骨造成を行うことでインプラント治療が可能になるケースもあります。全身疾患がある方も症状が安定していると受けられる可能性がありますし、主治医と連携を取りながら治療を進めていきます。
失った歯をそのままにしていると、様々な健康リスクやトラブルが生じることがありますので、諦めず、まずはご相談くださいね。
