根っこの治療を知りたい
根っこの治療とは、根っこの奥深くに菌が入り込んで神経が膿んでしまったり、神経の通っている管の中が細菌で汚れてしまったとき、歯を救うための治療です。
針のような細い器具を使い、根気よく掃除をしていくのですが、たしかに患者さんにとって楽な治療とは言えません。治療後に違和感が出たり、強い痛みも出ることもしばしばです。
様々な困難を伴う根っこの治療ですが、治療が成功したときのメリットは大変大きいものです。
神経をとる基本の治療は、①細菌に感染した神経や膿をしっかり除去すること②神経が通っていた管をよく消毒すること③きれいにした管の中に新たな細菌が入らないように配慮し、がっちり封をすること、この3つです。
<治療前に知ってほしいこと>
①治療後の痛みや違和感は6~7割の方が経験します。
治療を受けるたびに起きる痛みや違和感はつらいでしょうが、実は珍しいことではなく
治療がうまくいっていても普通に起きる症状なのです。2~3日間過ぎるとだいぶ楽になります。(痛みのピークは48~72時間)1週間もすれば95%が治まっていきます
我慢できないような痛みではない場合は2~3日様子を見ることをお勧めします。
②痛みは我慢せずに薬は飲みましょう
強い痛みは我慢すると痛みに対する感覚が敏感になってしまって、痛み止めが効きにくくなります。痛みがない場合は飲む必要はありません。
③予約な日にちをあまり開けないで
根っこの治療は1週間に1回程度が理想です。治療の間隔は、長くあいたとしても4週間以内にしましょう。治療の感覚が1ヶ月以上も空くと封の隙間から細菌が入りこれまでの治療が無駄なってしまう事も。治療は間を開けずに治療しましょう。
④治療した歯では噛まないでください
根っこの治療後に食事する場合は、治療した側では噛まないようにしましょう。内部を
掃除中の歯は本格的な補強がされてないので、かむ力で割れてしまう事があるからです。
また噛んだ刺激が痛みを誘発してしまうこともあるからです。
根っこの治療は通院が大変であったり、痛みも出る場合がありますが成功すると
抜歯しなくても歯が残せます。そのため通院のご協力をお願いいたします。