【切除療法】 【ゴール】 ゴール ご自身でブラッシングできるお口の中になる ✔歯周ポケットが３ミリ以下 ✔歯ぐきから出血していない ✔歯の動揺がない 歯科における切除療法は、歯や歯肉の疾患に対処するために損傷した部分を取り除く治療方法です。この治療は、特に進行した虫歯や歯周病、そして歯の根の深い部分に感染がある場合に適用されます。虫歯や歯周病は、歯のエナメル質を超えて、より深い部分にある象牙質、さらには歯髄（歯の神経が通っている部分）にまで及ぶことがあります。これらの感染は痛みを伴うだけでなく、放置すれば歯を失う原因ともなり得ます。 治療の第一歩は、患者さんの症状と口腔内の状態を評価することです。レントゲンや口腔内カメラによる診断で、損傷の範囲を特定し、適切な治療法を決定します。切除療法が決定された場合、局所麻酔を施し、感染した組織や損傷した歯質を丁寧に取り除きます。この過程で、歯を支えている骨の状態も評価され、必要に応じて清掃や再建が行われます。 切除が完了した後は、歯の形を整え、必要に応じて充填材で補強します。場合によっては、クラウンやブリッジ、インプラントによる補綴治療が必要になることもあります。これらの補綴物は、歯の機能と審美性を回復し、患者さんが日常生活を快適に過ごせるようにします。 切除療法後のケアも重要です。適切な口腔衛生を保つことで再発を防ぎ、治療した歯が長持ちするようにします。定期的な検診とクリーニングは、切除療法の効果を維持し、将来的な口腔健康問題を予防するために不可欠です。 最後に、患者さん自身の生活習慣も治療効果に影響します。バランスの良い食事、喫煙の中止、適度なアルコール摂取などが、口腔健康を維持するために推奨されます。また、歯科医師や歯科衛生士の指導に従い、適切なブラッシングとフロッシングを行うことで、健康な口腔環境を保つことができます。 切除療法は、これら全てのステップを通じて、患者さんの口腔健康を回復し、維持するための重要な手段です。