口腔乾燥(ドライマウス)
こんにちは。奈良県葛城市歯医者 いまもと歯科クリニック 歯科衛生士中本です口腔乾燥(ドライマウス)について
まずはだ液の重要性を知ろう!ドライマウスは全身疾患のサインともいわれているので初期段階での対策が非常に重要です。ドライマウスは唾液腺の機能が低下して起こる症状です。患者さん自身が自覚を持って対策を講じるためにはまず「だ液の重要性」を理解することが不可欠です。
【実はすごい!だ液の力】
だ液の働きとは・・・健康な人の1日の唾液分泌量は1から1.5リットル。だ液は食物を流すだけでなくそれぞれの構成成分が機能を持ちお口の潤いと健康を守っています。
✓自浄作用。歯や歯の間に付着した食べかすやプラークを洗い流します。
✓抗菌作用。細菌の増殖を抑える。
✓PH緩衝作用。飲食により酸性に傾いたお口のPHを中和させる。
✓再石灰化作用。飲食により溶けかかった歯の表面を修復する。
✓消化作用。酵素アミラーゼででんぷんを分解し消化しやすくする。
✓粘膜保護作用。粘膜のある糖タンパクの無賃が粘膜を覆って保護する。
✓食塊形成作用。味を感じさせ、かみくだいたり飲み込んだりしやすい塊にする。
✓潤滑作用。発音や発声をスムーズにする。
【口腔保湿剤について】
口腔内が乾きがちになると歯に接する粘膜が傷ついたり細菌が増殖するため口腔粘膜炎やむし歯歯周病が悪化します。また誤嚥性肺炎による死亡リスクも高まります。お口の保湿は口腔粘膜を清潔に保ち様々なリスクを回避する大切な役割です。
口腔保湿剤はだ液が出にくくなった口腔内に対だ液の補助的な役割を担います。
【ドライマウスのサイン】
✓水をよく飲む
✓口臭がある
✓お口の中がねばねばする
✓舌がひりひりしていたい
✓入れ歯がこすれていたい
✓乾いた食べ物が食べにくい
※服用中の方や全身疾患のある方放射線治療中のかたなど
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