歯周病菌などが誤嚥性肺炎の原因に!
こんにちは。奈良県葛城市歯医者 いまもと歯科クリニック 歯科衛生士中本です肺炎は、細菌やウイルスが肺の奥にある「肺胞」に侵入して、炎症を起こすことで発症します。
肺胞は酸素を血液中に取り込む一方、二酸化炭素を血液中から排出する役割を担っています。
ですから、肺胞に炎症が起こると、酸素と二酸化炭素の交換がうまくいかなくなり呼吸が困難になります。
高齢者の肺炎の大部分は「誤嚥性肺炎」といわれています。
誤嚥性肺炎は、本来は「口→食道→胃」と入るはずの食物や唾液が誤って「口→気管→肺」
に入ってしまうことが原因です。
食物や唾液に含まれていた細菌やウイルスが肺胞で増殖して、肺炎を起こします。
誤って入ってしまう、つまり誤嚥してしまうのは、舌やお口、のどの筋肉が衰えて、
飲み込む力(嚥下)が弱っているためです。
食事のときに頻繁にむせるというのは、飲み込む力が弱っている兆候です。
お口の中の細菌の量が多いほど、誤って肺に入り込んだときに誤嚥性肺炎になりやすくなります。
歯周病は炎症を起こしている歯ぐきの中で歯周病菌が増殖している状態。
歯周病を放置しているというのは、たくさん細菌を飼っているのと同じことになります。
「専門家による口腔ケアで高齢者の誤嚥性肺炎が減った」という調査が示すようにお口の
衛生状態は感染症に直結します。
歯周病になっているなら速やかに治療する
そして歯磨きでしっかりとお口の中の細菌の量を減らすことが誤嚥性肺炎の予防には大切です。