歯周病になると、歯を支える組織はどうなる?|いまもと歯科クリニック|奈良県葛城市の歯医者

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歯周病になると、歯を支える組織はどうなる?

こんにちは、奈良県葛城市歯医者いまもと歯科クリニック歯科衛生士の中本です。深い歯周ポケットがあると歯の根にプラークや歯石が付着します。 プラークからは歯周病菌が出てきて、酸や毒素をつくって歯を支える組織を破壊しながら、 歯ぐきの表面にくっつき体内に侵入していきます。 歯周病菌が体内に侵入してくると、感染から身を守るために「免疫反応」が起こり、歯ぐきが腫れたり出血したりします。 人間のからだは、細菌の感染からからだ本体を守るのを優先します。そのため、歯周病菌がからだの奥深くに入って感染を起こさないように、からだが骨を溶かす物質やコラーゲン分解酵素を出して、自ら組織を破壊していきます。 その結果、あごの骨が溶けてなくなっていき、歯周ポケットが深くなります。 でも実は、歯を支えているのは骨だけではありません。 歯の根とあごの骨のあいだには「歯根膜」という組織があって、これが歯の根の表面にある「セメント質」の助けを借りて、歯と骨を結び付けています。 歯根膜のなかには血管や神経が入り込んでいるので、歯や骨への栄養の通り道になるほか、 侵入してきた細菌への免疫反応を起こします。また歯根膜は、噛むときの力をクッションのように受け止めて分散させる、神経や筋肉の反射によって歯を守る、咀嚼を助けるなどの働きもあります。 歯の寿命には歯根膜の存在がとても重要です。再生療法は、あごの骨だけでなく、歯根膜と、それが歯の根に付着するのを助けるセメント質の再生も目的としているのです。  

いまもと歯科クリニック
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