
歯茎がダイエット?歯茎がやせる2つの原因
こんにちは、奈良県葛城市歯医者いまもと歯科クリニック歯科衛生士の中靏です。当然のことですが、歯肉の下には骨があります。歯肉だけがやせていくと骨が露出していくはずですが、そんな患者さんはみたことがありません。ということは、歯肉がやせていく前に骨がやせているわけです。これには大きく分けて二つの場合が考えられます。一つは「歯が生えたときにすでに骨がない場合」、もう一つは「歯が生えたときには骨があったが、後になってなくなってしまった場合」です。
最初から骨がないなんて……
それが案外多いんです。歯が生えたときにすでに骨がない状態は、皆さんの予想以上に多いと思われます。歯が生えて間もない時に歯肉を切開して骨と歯をみることは、きわめてまれなのでデータはありませんが、成人の頭蓋骨で唇側の骨がない状態(「骨の裂開」といいます。)の多くのケースが、これにあたると思われます。
歯槽骨の真ん中に歯が並んでくれればよいのですが、歯が多きすぎたり顎の骨が小さすぎたりすると、歯は外や内にはみ出してしまいます。はみ出すときに骨も一緒にはみ出してくれると助かるのですが、なかなかそうはいかず、歯だけがはみ出す結果となります。つまり、歯の大きさと顎の大きさにアンバランスがあったり、歯の位置異常や傾斜があると、歯が生えそろった時点ですでに骨がないということが起こりうるわけです。
後で骨がなくなる場合とは……
この代表選手は歯周病です。歯周病に伴って骨がなくなり歯肉が退縮している患者さんが多いのです。

記事監修者

いまもと歯科クリニック歯科医師 今本裕紀
【経歴】
- 四天王寺中学校卒
- 四天王寺高校卒
- 大阪大学歯学部卒
- 勤務医を経て2010年「いまもと歯科クリニック」を
奈良県 葛城市北花内にて開院
いまもと歯科クリニックでは、むし歯や歯周病などの治療はもちろん、インプラントや分子栄養療法といった治療まで幅広く対応しています。お口の健康と心からの笑顔を地域のみなさんに届けできるよう、最善を尽くしております。