非定型歯痛とは
こんにちは、奈良県葛城市歯医者いまもと歯科クリニック歯科衛生士の中本です。
非定型歯痛とは、原因を口の中や体に特定できない歯痛のことを言います。私達にとって身近な痛みは、体のどこかにある怪我や炎症の情報を脳が感知して生じるものですが、非定型歯痛は脳の中で起きる痛みで、痛みが起こる脳内のネットワークバランスがストレスなどの影響でバランスを崩すことが原因と考えられています。
非定型歯痛は、患者さんが以前に味わった強いストレスの経験が痛みの神経ネットワークを錯誤させることによって起きるのではないかと考えられています。患者さんの中で不安が生じると、脳はこれまでの経験と照らし合わせて、この不安をトラブルと勘違いしてしまい、痛みを発生させてしまいます。
治療が終わっているのに歯の痛みが続く、という方はまず最初に歯科医院で、歯痛のある場所に炎症があるかどうかを調べてもらいましょう。場合によってはセカンドオピニオンを受けてみるのもいいですね。歯科医院で原因が見つからなかったら、耳鼻咽喉科で、上顎洞の検査を受けて、副鼻腔炎や蓄膿症などがないか検査を受けましょう。その次に、内科・神経内科などで、神経痛や頭痛が原因の歯痛かどうかを調べてもらいましょう。これらの診断で異常がなければ、心療内科などでストレスが原因の歯痛の可能性について診察を受けましょう。
非定型歯痛には、睡眠の改善や休養、そして適度な運動が大事です。そのための診察を早期に受けましょう。
記事監修者

いまもと歯科クリニック歯科医師 今本裕紀
【経歴】
- 四天王寺中学校卒
- 四天王寺高校卒
- 大阪大学歯学部卒
- 勤務医を経て2010年「いまもと歯科クリニック」を
奈良県 葛城市北花内にて開院
いまもと歯科クリニックでは、むし歯や歯周病などの治療はもちろん、インプラントや分子栄養療法といった治療まで幅広く対応しています。お口の健康と心からの笑顔を地域のみなさんに届けできるよう、最善を尽くしております。