抜歯が必要な時
抜歯が必要な時はどんな時でしょう。抜歯を提案するときは「抜くことによって患者さんを守る」という明確な目的があるからなのです。
理由①虫歯が大きすぎたり、歯周病で治療するには手遅れになった歯
理由②隣の歯や周りの骨に悪影響が出てしまうとき…横向きに生えた親知らずや、大きくたてに歯が破折してしまった歯
理由③炎症の根本原因を除去するため…治療を繰り返しても腫れるときなど
理由④矯正や入れ歯、インプラントと治療のため…矯正では歯が並ぶスペースを確保するために抜歯することがあります
理由⑤粘膜を傷つけないため…噛んで食べようとすると歯が原因で頬を噛んでしまったりするのが続いてしまうと悪性腫瘍ができる場合もある
<抜歯前のチェックポイント>
☑血液サラサラの薬をのんでいないか?
→狭心症や脳梗塞などの治療で飲んでいる方は、血が止まりにくくなってしまうので必ず申し出てください。かといって自己判断で休薬することは危険ですので服用をやめないようにしてください。
☑骨粗鬆症の薬にも注意!
→中高年の女性に多い骨粗鬆症。抜歯したときあごの骨が壊死する副作用がごくまれに出ます。一度生じてしまうと痛くて辛く、治すのも困難ですので服用している方は必ず申し出てください。場合によっては休薬をお願いすることもあります。
☑体調管理に気を付けて!
→「抜歯ごとき」と思われがちですが発熱や二日酔いは避けてください。
☑歯科薬は必ず飲んで!
→抜歯は炎症が引いてから行うのがベスト。実際は炎症の原因除去を目的にぬくことが多いのですが炎症がひどいときに抜歯をすると抜歯後の痛みや出血、麻酔も効きにくくなるので事前に抗炎症剤などの薬を忘れずに飲んでできるだけ抜歯前に炎症を抑えましょう。
記事監修者

いまもと歯科クリニック歯科医師 今本裕紀
【経歴】
- 四天王寺中学校卒
- 四天王寺高校卒
- 大阪大学歯学部卒
- 勤務医を経て2010年「いまもと歯科クリニック」を
奈良県 葛城市北花内にて開院
いまもと歯科クリニックでは、むし歯や歯周病などの治療はもちろん、インプラントや分子栄養療法といった治療まで幅広く対応しています。お口の健康と心からの笑顔を地域のみなさんに届けできるよう、最善を尽くしております。