1つ目は歯周病の治療が糖尿病の改善に役立つ。。糖尿病で高血糖の状態が何年も続くと血管が弾力を失い硬くなり傷んで行きます。その影響は血管の99%を占める毛細血管に特に顕著で血液の流れが悪くなり、酸素や栄養の供給も滞ります。腎臓や内臓、網膜には、毛細血管が張り巡らされており、神経に栄養を運ぶのも血管です。糖尿病でやがては臓器不全、人工透析や失明、神経障害などの合併症に至ることがあります。そんな恐ろしい糖尿病悪化させるのが歯周病です。人の膵臓からインスリンと言う血糖を下げるためのホルモンが分泌されています。インスリンの働きを悪くするのは体の中で起こる炎症です。炎症と言えば歯周病もお口の中に炎症を起こしています。はれや出血、痛みは炎症から起こっています。糖尿病と歯周病になっている場合、内からとお口からの炎症でインスリンの働きお邪魔するのです。歯周病が糖尿病悪化させるとはこういうことなのです。
2つ目、歯周病が認知症の進行に関与している。歯周病菌の中には、親玉金とも言えるポルフィロモナスジンジバリス菌と呼ばれる菌がいます。PG菌が体内に入り込み脳に行った場合、タンパク質分解酵素で神経細胞を変性させ、アルツハイマー型認知症を進行させている可能性があると言うのです。認知症は複合的な要因で起こります。これまでもお口から要因としては歯を失って噛めなくなると、脳に刺激がいかず、認知症になると言われています。しかし、歯周病菌そのものが認知機能を奪っている可能性があると言うのは想像すらしていませんでした。
3つ目きれいなお口は感染症予防の基本です。肺炎とは細菌やウィルスが肺の奥にある肺胞に入り込み、そこで繁殖して炎症を起こす病気です。誤嚥性肺炎とは唾液や飲食物が胃にいかず気道に誤って入り、細菌がそこで繁殖して肺炎を起こします。予防のためには唾液に含まれる細菌が減らすことです。歯医者さんで定期的にお口をクリーニングしてもらい、セルフケアの指導を受けることが大切です。
4つ目は歯を失うほど寝たきりになりやすい。要介護状態になるリスクが歯が20本以上ある人と比べ10本未満の人は寝たきりになるリスクが15倍になると言われています。失った歯が多い人ほど死亡リスクが上がっていきます。歯を減らさないためにも丁寧なセルフケアと歯医者さんに通うことが必要です
5つ目予防の仕方を教えてもらえる。人によって歯並びは違い、顎の大きさや歯の重なり具合も違います。そうなれば、磨き方、力の入れ具合、聞き手など適切な磨き方が変わってきます。歯医者さんで一度お口を見てもらい、歯科衛生士さんにに個々にあった歯磨きの仕方を指導してもらいましょう。