みなさんこんにちは。
奈良県葛城市の歯医者【いまもと歯科クリニック】です。
インプラント治療を初めて行う方は不安なことや疑問もあると思います。
カウンセリングや治療の説明を通してインプラント治療の不安は解決してから治療をスタートするようにしていますが、治療の流れを知っておくと、治療をイメージしやすくなります。
そこで今回は、インプラント治療の手術の流れと期間の目安についてご紹介します。
■インプラント治療の概要
インプラント治療は、顎の骨にインプラント体を埋め込み、その上に土台を立てて、被せ物(人工歯)をする治療です。
歯を失った時の治療の1つとして、多くの方に選択されるようになってきました。
固定式の治療のため、天然歯とほとんど同じようにしっかりと噛むことができます。また、患者さんの歯の色に合うように人工歯を作成するため、審美性も高い治療です。
また、ほかの歯に負担をかけることなく、治療ができるメリットもあります。
■インプラント治療の流れ
多くのメリットがあるインプラント治療の流れをご紹介します。
STEP1 カウンセリング
歯を失った時期や入れ歯をしている場合は、現在、不具合が無いかなど今のお口の状態を確認いたします。疑問な点があれば、お気軽にご相談ください。
STEP2 精密検査
レントゲン撮影・CT撮影・歯ぐきの検査・むし歯や歯周病の有無を確認します。
顎の骨の状態を見て、インプラントを埋入するための十分な高さや厚みがあるかを確認します。
また、精密検査の情報を元にインプラント治療のシミュレーションを行い、どの位置に埋入するかを検討します。
STEP3 診断・治療計画
精密検査の結果をお伝えします。患者さんに伝わりやすいように治療計画についてもご説明しますので、ご不明な点があれば遠慮なく質問してくださいね。
STEP4 初期治療
むし歯や歯周病がある場合は、治療後に状態が安定してからインプラント手術を行います。
むし歯や歯周病は細菌感染症のため、細菌がいる状態では感染のリスクも高まります。
インプラントでのトラブルを防ぐために、口内環境を整えてから治療をスタートします。
また、インプラント体が埋め込める骨の量や、歯ぐきの厚みが足りない場合は、歯周外科治療(骨造成、再生療法)を行います。治療法はさまざまありますが、患者さんに合った治療法をご提案いたします。
STEP5 インプラント一次手術(インプラント体埋入)
お口の環境が整ったら、インプラントの埋入手術を行います。
麻酔の針の痛みを軽減するために表面麻酔をしてから、局所麻酔をします。
衛生管理に配慮した上で感染対策をして、シミュレーションを元に作成したガイドを使用してインプラントの埋入を行います。
ガイドを使用することで、シミュレーションしたインプラントの位置や角度を精密に再現することが可能です。
また、インプラント手術の時間短縮にもつながり、患者さんの負担の軽減にもつながります。
インプラントと顎の骨が定着するまでの期間は、元の顎の骨の状態によっても異なりますが、一般的には3~6ヶ月程度です。
STEP6 インプラント二次手術(土台を装着)
インプラントと顎の骨が定着したことを確認し、インプラント体と人工歯をつなぐ土台(アバットメント)を装着します。
二次手術は、一次手術と比較すると負担も少なく、時間も短時間(15~30分程度)で行うことが多いでしょう。
歯ぐきの状態を確認して、不足している場合は必要に応じて歯肉の再生を促すFGGを行います。
STEP7 被せ物の型取り・装着
歯ぐきの状態が回復したのを確認してから、人工歯を作成するための歯型取りを行います。
当院では、従来の粘土の様な型取りではなく、3Dスキャンを使用して型取りをするため、患者さんの負担を軽減できるように努めています。
STEP8 メンテナンス
人工歯が入った後も、定期的にメンテナンスが必要です。
インプラントは、磨き残しの中に潜んでいる細菌によって炎症に弱い特徴があるため、十分なケアが必要です。
毎日、セルフケアで汚れを落としていただきますが、苦手な部分や落としにくい所はメンテナンスでクリーニングします。
また、定期的にメンテナンスして頂いていると、インプラントの状態も確認でき不具合を未然に防ぐことができます。
■インプラントに関しての疑問はお気軽にご相談ください
インプラントの流れを知っておくと、治療のイメージをしやすくなります。
インプラントは、顎の骨とインプラントが定着するまでに時間がかかるため、長期の出張などが決まっている場合はあらかじめご相談ください。
そのほか、インプラントの流れ以外にも疑問がある場合はお気軽にご相談ください。