歯周組織、再生療法で救えるかも
歯周病で骨がひどく減った歯を残したいと思いますよね。歯周病の原因は「細菌の塊」です。ポケットの奥のプラ-クや史跡が除去されれば炎症は治まります。しかしそれまでにしかし、それまでに歯のまわりの組織が大きく失われていると、歯を支えている骨が失われているせいでその後の歯の維持が難しくなるのです。このとき、歯を支える組織の再生を目的に行われるのが「歯周組織再生療法」です。特殊な再生材料など組織の失われた部分に入れて再生を促す治療法で、再生には時間がかかり組織の欠損状態によって向き不向きはありますがうまくいけば歯の寿命を伸ばせる可能性があるのです。
さて歯周組織再生療法の方法ですが、再生療法にはおもに、ジェル状の再生材料を用いる方式や、お口の中に他の場所から採取した骨を移植する方式、人工の骨補填材を用いる方法、薄い膜状の材料を用いる方式、それらを組み合わせる方式があります。比較的にシンプルな術式でつかわれる「エムドゲインゲル」(ジェル状の再生材料)を用いる方式を例に挙げます。
①プラークや歯石を除去し歯茎のはれが治まった状態に。
②歯茎を切り開いて歯の根を露出させてから除去しきれなかったプラークや歯石を内側からも徹底的に除去します。その後、再生材料が付着しやすいように歯の根の表面を処理してからエムドゲインゲルを塗布します。
③歯茎を元通りの位置に戻し縫合します。
④エムドゲインゲルの作用で、歯の根に残っていた組織を刺激して再生を促します。再生した骨は、2〜3年にかけて成熟していきます
以上のようにして再生療法は行われます。
骨の再生には後のメンテナンスも深く関わってきます。治療前後は特にタバコは治癒が悪くなるのでNGです。そして、継続的にクリ-ニングでプラ-クや歯石を除去しましょう。長く持たせるには継続的に歯科で見守ってもらうことが何より大切です。末永く健康な歯にしていきましょう。