
中高生のフッ素塗布は「お子ちゃま」じゃないから必要ない!?
こんにちは、奈良県葛城市歯医者いまもと歯科クリニック歯科衛生士の中本です。中学生というと、大人の歯がほぼ生えそろってくる時期。乳歯の抜け変わりが6歳くらいからはじまって以来、ついに一生使う歯、永久歯の完成期を迎えます。
それでは歯自体もすっかりおとなかというと、そうではないんです。エナメル質のハイドロキシアパタイトが」、まだまだ未成熟でやわらかい。つまり「お子ちゃま」で、酸に溶けやすく虫歯になりやすいんです。
歯は、長く使っているうちに唾液に鍛えられて強くなっていきます。唾液に含まれたリン酸カルシウムを取り込んで徐々に硬く成熟し、虫歯になりにくくなります。でも、そうなるまでに数年はかかる。それもあって永久歯の奥歯に中高生の頃からむし歯ができはじめる人は多いんです。「そういえば中学生の頃よく歯科医院に通ったなあ。あの頃が歯医者通いの始まりだ。」なんて人結構いるのでは?
しかも生まれたての奥歯は、歯の溝も深く汚れがたまりやすいです。生えかけだとさらに磨きにくい。これが中高生の歯なんです。
フッ素を塗ると、ハイドロキシアパタイトがフルアパタイトという、より酸に強い結晶に変わります。むし歯予防効果が高いので、この時期フッ素塗布を継続して続けていただきたいです。中学時代は、部活や勉強で自分を鍛える時期。歯もフッ素で鍛えましょう!


記事監修者

いまもと歯科クリニック歯科医師 今本裕紀
【経歴】
- 四天王寺中学校卒
- 四天王寺高校卒
- 大阪大学歯学部卒
- 勤務医を経て2010年「いまもと歯科クリニック」を
奈良県 葛城市北花内にて開院
いまもと歯科クリニックでは、むし歯や歯周病などの治療はもちろん、インプラントや分子栄養療法といった治療まで幅広く対応しています。お口の健康と心からの笑顔を地域のみなさんに届けできるよう、最善を尽くしております。