
神経はなぜ大事?
何もしていないのに、歯がズキズキと痛む!こうなると虫歯がかなり進行している状態で歯の神経の処置が必要なことが多いです。しかし神経は「歯の生命線」と言われる程大切な部分。
歯の神経を抜くということは、どういうことなのでしょうか?
むし歯が進行し歯痛で神経を抜く治療を行うと、神経のみならず動脈と静脈も失ってしまいます。つまり健康な歯は生活歯と呼ばれ、血が通っていて、酸素の供給と栄養の供給を受けているのです。これに対し、神経を断ち切った失活歯は、酸素と栄養の供給を絶たれ、活動を失うのです。
2年、3年が経ち、少しずつ変色を来たし、歯が黄ばんだり黒ずんできます。審美障害とともに駆逐した木の様に、脆くなっていくのです。
現在、日本では平均して70歳で15本の歯を失っているというデータがあります。
このデータだと、70歳で約半分の歯を失うという計算になります。
歯の神経を取り除いてしまうと、象牙質の細胞は死んでしまい、歯はもろくなり歯の寿命を縮めてしまうのです。神経が歯の寿命を延ばす鍵を握っているということです。その他にも歯の神経の大切な役割をお話します。
当たり前ですが、神経を取り除いても虫歯はできます。
歯の痛みや、冷たい物がしみたりして、虫歯のサインを送ってくれますが、神経を取り除くと、その感覚がないため、いつの間にか虫歯が進行してしまうことがあります。
歯の色が変わる
神経を取り除くと、血液が循環しなくなるため、歯が徐々に黒っぽく変色していくことがあります。特に前歯が変色すると、見た目も気になります。
.歯がもろくなる
神経を取り除くと、治療により残りの歯の量も少なくなっていて、さらに歯の中からの栄養補給がなくなるため、だんだん弱く弾力性を失い、根元から折れ、根が割れることがあります。
口の中の変化を感じなくなる
歯の神経があれば、食べ物の温度などに敏感に感じることができますが、それが失われることにより、味覚などにも影響が出てきます。
神経を守るには、日々のブラッシングと歯科医院でのクリーニング、虫歯の早期発見・治療が大切です!
歯科医院で検査、ブラッシング指導を受けましょう♪


記事監修者

いまもと歯科クリニック歯科医師 今本裕紀
【経歴】
- 四天王寺中学校卒
- 四天王寺高校卒
- 大阪大学歯学部卒
- 勤務医を経て2010年「いまもと歯科クリニック」を
奈良県 葛城市北花内にて開院
いまもと歯科クリニックでは、むし歯や歯周病などの治療はもちろん、インプラントや分子栄養療法といった治療まで幅広く対応しています。お口の健康と心からの笑顔を地域のみなさんに届けできるよう、最善を尽くしております。