下がった歯ぐきを治すには?根面被覆について|いまもと歯科クリニック|奈良県葛城市の歯医者

トピックス TOPICS

下がった歯ぐきを治すには?根面被覆について

歯ぐきが下がって、歯の根元が見えてきたり、歯が長き見えるようになったり、歯と歯の間に隙間ができた、と悩んでいる方はいませんか?歯ぐきが下がると、それまで歯ぐきで隠れていた歯の根元(根面)の象牙質が露出してきます。見た目が気になるという問題だけでなく、露出した象牙質は冷たいものがシミやすくなる(知覚過敏)、歯みがきがしっかりできていないとむし歯になりやすくなる(根面う蝕)などといった問題が生じてきます。一度下がってしまった歯ぐきは、基本的には自然に戻ることはありません。ですが、歯ぐきと顎の状態によっては「根面被覆(根面カバー)」という外科治療で歯ぐきをもとの状態に近づけることができる場合があります。根面被覆とは、「歯の根面を覆う」治療です。部分的に下がってしまった歯ぐきに、別の場所から歯ぐきを採取してきたり、隣の歯ぐきから移動させてきたりして露出した根面を覆います。 根面被覆のメリットは、審美性の改善だけではありません。歯は、あごの骨(歯槽骨)とその上にある歯ぐきで支えられています。歯ぐきが下がって根面が露出しているということは、その分歯を支える組織が少なくなっているということです。その部分を移植した歯ぐきで覆うと、歯ぐきが厚くなり、その分歯ぐきの抵抗力が高まるのです。歯ぐきは歯の第一の防御機構。外からの刺激に対する一番初めの防波堤となるため、歯ぐきの抵抗力を高い状態をつくることは、歯をこれから長く維持して行くうえでも大切な処置です。 また、根面を覆うことは、知覚過敏の抑制にもつながります。歯ぐきが下がって象牙質がむき出しになると、象牙質に開いている目に見えないパイプ状の穴から歯の神経へも外部からの刺激が伝わり、知覚過敏が起こる可能性が高まります。 また、根面の象牙質が覆われることで、根面のむし歯(根面う蝕)の予防にもなります。象牙質は、エナメル質より酸に弱く、細菌の出す酸や飲食物の酸で溶けやすいのですが、歯ぐきを移植してカバーすることで、この影響を軽減できます。 根面被覆のメリットは多くあることが分かりましたが、そもそも歯ぐきが下がる原因は主に5つあります。あごの骨に対する歯の位置関係、歯ぐきやあごの骨が薄い、強い力での歯みがき、噛む力の激しさ、歯周病の5つです。歯ぐきが下がってしまったときにも、治療で元に近づける方法はあることが分かりましたが、まずは食いしばりを抑えたり、適切な歯みがきの仕方を身に着けて、歯ぐきが下がってしまう可能性を減らすことが大切です。  

いまもと歯科クリニック
歯科医師
⇒院長の経歴はこちら