奥歯がぐらつき歯ぐきから出血したら何科へ?糖尿病の方の受診目安|いまもと歯科クリニック|奈良県葛城市の歯医者

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奥歯がぐらつき歯ぐきから出血したら何科へ?糖尿病の方の受診目安

奥歯がぐらつき歯ぐきから出血したら何科へ?糖尿病の方の受診目安

歯科と内科、先に連絡するのはどちら?


「歯が揺れて血も出るけれど、先に連絡するのは歯科か内科か」。糖尿病で内科に通う方から、こうした相談を受けることがあります。結論から言えば、最初の窓口は歯科医院です。奥歯のぐらつきと歯ぐきの出血には、歯周病のほか噛み合わせ、歯の根、外傷など複数の原因が考えられ、感覚だけでは区別がつきません。この記事では、受診を急ぎたい症状の目安と糖尿病の治療状況の伝え方を整理します。受診までの過ごし方や、仕事・家族の付き添いと両立する予約の取り方も紹介します。


この記事の要点まとめ


  • 奥歯のぐらつきや出血は原因が複数考えられるため、まず一般歯科へ連絡して状態を相談します。
  • 腫れや発熱、止まりにくい出血、外傷がある場合は当日中に連絡し、息苦しさなどは救急受診を検討します。
  • 糖尿病の通院状況や血糖値、服薬内容を歯科へ伝え、薬は自己判断で変更せず、受診まで口腔ケアを続けます。

歯がぐらぐらして出血したら何科へ、いつ受診する?

歯がぐらぐらして出血したら何科へ、いつ受診する?

まず一般歯科に連絡し、必要な診療につなげてもらう


歯周病を専門に診てくれるところや口腔外科を探してから電話しよう、と考える方もいます。ただ、揺れと出血の原因は診察してみるまで絞り込めません。歯周病、噛み合わせ、歯の根の炎症は、いずれも一般的な歯科診療で最初の確認ができます1。迷ったら、かかりつけでなくても近くの歯科医院へ電話で症状を伝えるところから始めて構いません。顎を強く打った、歯が大きくずれたといった外傷では歯科口腔外科での対応が必要になることもありますが、その場合も歯科医院から紹介という形でつないでもらえます。


出血や揺れが続くなら、痛みが弱くても早めに相談する


歯周病は痛みが出にくいまま進むことが知られています2。「痛くないから様子を見よう」は、判断の材料になりにくいのが実情です。次のような状態が数日続くなら、予約の電話を入れる目安と考えてください。


  • 歯磨きのたびに同じ場所から出血する
  • 噛んだときに奥歯が沈む、浮くような感覚がある
  • 歯がグラグラして抜けそうに感じる
  • 歯ぐきが赤く腫れている、口の中がねばつく

症状が軽いうちに原因を確かめておくほうが、選べる対応の幅は広がりやすくなります。


強い腫れ・発熱・外傷があるときの連絡先と急ぎ方


頬まで腫れが広がってきた。熱が出た。ガーゼで押さえても出血が止まりにくい。こうした場合は当日中に歯科医院へ連絡しましょう。転んで顔を打ち、歯が動くようになったときも同様で、時間がたつほど歯の位置を戻す処置が難しくなることがあります1。


一方、飲み込みにくい、口が開きにくい、息苦しいといった症状を伴うときは、歯科の予約を待たず救急外来の受診を検討してください。炎症が喉の近くまで広がっている可能性があり、まず全身の状態を診てもらう必要があります。


奥歯が揺れる原因は歯周病だけとは限らない

奥歯が揺れる原因は歯周病だけとは限らない

歯周病では出血と歯の揺れが併せて現れることがある


歯と歯ぐきの境目にたまった細菌によって歯ぐきに炎症が起き、進むと歯を支える骨が少しずつ減っていきます1。出血は炎症のサイン、揺れは支えが弱くなってきたサインです。ただし喫煙している方などでは出血が目立たないこともあり、血の量だけで進み具合を推し量ることはできません。


噛む力の偏りや歯の根の問題でも揺れを感じる


歯ぎしりや食いしばり、詰め物の高さの変化などで特定の歯に力が集中すると、歯周病が軽くても揺れを感じることがあります。過去に神経の処置をした歯なら、根の先の炎症や根のひびが関わっている場合も。原因ごとに必要な処置はまったく異なり、自分の感覚だけで見分けるのは難しいところです。


ぶつけた歯と、お子さんの生え替わりでは判断が異なる


大人の永久歯が転倒や衝突のあとに動くなら、見た目に変化がなくても早めに相談してください。歯の根や周囲の組織が傷ついていることがあります。お子さんの乳歯が生え替わりの時期に揺れるのは自然な経過です。とはいえ、強い痛みや出血が続く、ぶつけたあとに揺れ始めた、永久歯が揺れているといった場合は歯科で確認しましょう。


「歯を指で押すと動く」ときは繰り返し触らない


揺れが気になると、つい指や舌で何度も確かめたくなるものです。けれども繰り返し力をかけると、傷んだ組織にさらに負担がかかることがあります。動く方向や、いつ頃から気になったかをメモして歯科に伝えるほうが、診察の役に立ちます。


指の骨のひびは自然に治ることがある、という話を歯にも当てはめる方がいますが、歯を支える組織の状態は原因によって違い、見通しも一人ひとり変わります。グラグラして抜けそうな歯でも、診察してみると残す方法を検討できる場合はあります2。


糖尿病がある方が、受診前にしておきたいこと


糖尿病の治療状況と服薬内容を歯科へ伝える


予約の電話の段階で「糖尿病で内科に通っている」と一言添えておくと、診療の段取りを考えてもらいやすくなります。診察時には次の内容を伝えましょう。


  • 通院している内科と、受診の頻度
  • 直近のHbA1cなど、分かる範囲の血糖の状態
  • 飲み薬やインスリンなど注射の内容

お薬手帳と、内科の検査結果の用紙があれば持参すると確認が早く進みます。歯の治療を控えているからといって、自己判断で薬を減らしたり止めたりはしないでください。


歯周治療と血糖の関係は、内科の治療と分けて考える


糖尿病があると歯ぐきの炎症が進みやすく、反対に歯周病の炎症が血糖の管理に影響することも指摘されています3。2型糖尿病の方を対象にした研究では、歯石除去などの歯周治療のあとにHbA1cが低下したという報告が複数あります45。一方で、効果の大きさや続く期間には研究ごとに幅があり、どなたにも同じ変化が起こるとは言えません6。


歯周治療は糖尿病治療の代わりではありません。内科の治療を続けながら、口の中の炎症にも目を向けるという位置づけで考えるのが現実的です。


受診までは揺れる歯で硬い物を噛まず、口の中を清潔に保つ


予約日までの数日は、揺れる歯に余計な力をかけないよう意識しましょう。


  • 硬い物や粘り気の強い物は反対側で噛む
  • 指や舌で歯を動かさない
  • 出血しても歯磨きをやめない

血が出ると磨くのが怖くなりますが、汚れが残ると炎症は長引きやすくなります。柔らかめの歯ブラシを使い、揺れる歯の周りは軽い力で小刻みに動かす程度にとどめてください。出血が増えた、腫れや痛みが出てきたなど変化があれば、予約日を待たずに連絡を入れて構いません。


歯科での確認と、奈良県で受診予定を立てる際の伝え方


揺れ方・歯ぐき・噛み合わせをどう調べる?


診察は、いつから、どの歯が、どんなときに気になるかという問診から始まります。そのうえで歯の揺れの程度、歯周ポケットの深さや出血の有無、噛み合わせの当たり方を確認し、必要に応じてレントゲン撮影で骨の状態を調べます2。歯の根の形やひびの疑いを詳しく見る必要があるときは歯科用CTを用いることもありますが、全員に行う検査ではありません。


治療内容・通院回数・費用は原因を調べてから確認する


歯周病なら歯石の除去や歯みがき指導を中心とした基本治療、噛み合わせが関わっていれば当たりの調整、歯の根が原因なら根の処置。方針は原因によって変わります。歯を残せるかどうか、通院が何回ほどになるかも、検査結果を見て初めて話し合える内容です。


費用について、保険診療での初診時の検査と相談は3割負担でも検査内容によって変わります。一般的な費用の目安は当院の費用ではありません。実際の費用は医療機関により異なり、当院の費用は診察のうえでご案内します。追加の検査や自由診療を提案された場合は、内容と費用をその場で確認しておきましょう。


奈良県で電話相談するときは仕事と付き添いの予定も伝える


奈良県内、とくに葛城市周辺は車での移動が中心で、仕事や家族の送迎と通院の時間をやりくりしている方が少なくありません。電話では症状に加えて、次のような事情も遠慮なく伝えてください。


  • 奥歯の揺れと出血に気づいた時期
  • 糖尿病で内科に通院中であること
  • 仕事の曜日や、家族の通院に付き添う予定

当院では、患者さんにお口の状態や治療についてご理解いただけるよう、優しい言葉を使った丁寧な説明を心掛けています。いまもと歯科クリニックを含め葛城市周辺の歯科医院に相談する際は、今週か来週で空けられる日時を2〜3候補挙げ、最初の診察日を決めることから始めてみてください。その後の通院ペースは、診察結果を踏まえて相談しながら組み立てられます。


よくある質問


Q. グラグラになった歯は治りますか?


A. 原因と、歯を支える骨や歯ぐきの状態によって見通しは変わります。炎症や噛み合わせの負担が落ち着くことで揺れが目立たなくなる場合もあれば、抜歯を含めて検討する場合もあります。まずは検査で原因を確かめ、残せる可能性や選択肢について説明を受けてください。


Q. 進行した歯周病ではどんなサインが出ますか?


A. 歯ぐきが下がって歯が長く見える、歯ぐきから膿が出る、口臭が気になる、噛むと痛む、歯の揺れが大きくなるといった変化が一般的に挙げられます。ただし自覚症状が少ないまま進むこともあるため、症状の有無だけで判断せず歯科で確認することをおすすめします。


Q. 歯のぐらつきの治療費はどのくらいかかりますか?


A. 保険診療の歯周基本治療では、3割負担の場合、通院回数や治療内容によって費用が異なります。骨の再生を目指す治療などは自由診療(公的医療保険が適用されない)となる場合があります。


骨の再生を目指す治療(自由診療の場合)の一般的な内容・期間・回数・費用:


  • 治療内容:基本治療で炎症を落ち着かせたあと、歯ぐきを切開して歯の根の表面の汚れを取り除き、骨の再生を促す薬剤や材料を用いて歯ぐきを縫い合わせる外科的な処置です。
  • 回数:処置は1部位につき通常1回で、そのほか消毒や抜糸などで数回の通院が必要になります。
  • 期間:処置後は骨の状態を確かめるまでに、一般的に6ヵ月〜1年程度の経過観察を行います。
  • 費用:一般的な相場は1部位(1〜2歯程度)あたり5万〜15万円程度で、使用する材料や処置の範囲、検査の内容によって幅があります。

この金額は一般的な相場であり当院の費用ではありません。当院の費用は診察のうえでご案内します。なお、使用する材料や条件によっては保険診療で行える場合もあります。


骨の再生を目指す治療の主なリスク・副作用:治療後には、歯ぐきの腫れ、痛み、出血、内出血(あざ)が出ることがあります。また、歯ぐきが下がる、冷たい物がしみる(知覚過敏)といった変化が起こることもあります。まれに、傷口の感染、傷口が開く、使用する材料への反応などが起こることがあり、期待した骨の回復が得られない場合もあります。


一般的な相場は当院の費用ではなく、実際の費用は医療機関や治療内容により異なります。


参考文献


1. 厚生労働省「健康づくりサポートネット(口腔・歯の健康)」 https://kennet.mhlw.go.jp/information/teeth

2. 日本臨床歯周病学会 https://www.perio.jp/

3. 厚生労働省「健康づくりサポートネット(疾病・健康に関する情報)」 https://kennet.mhlw.go.jp/information/

4. Di Domenico GL, Minoli M, Discepoli N, et al. Effectiveness of periodontal treatment to improve glycemic control: an umbrella review. Acta Diabetologica. 2023. PMID: 36261746 / DOI: 10.1007/s00592-022-01991-z

5. Teshome A, Yitayeh A. The effect of periodontal therapy on glycemic control and fasting plasma glucose level in type 2 diabetic patients: systematic review and meta-analysis. BMC Oral Health. 2016. PMID: 27473177 / DOI: 10.1186/s12903-016-0249-1

6. Baeza M, Morales A, Cisterna C, et al. Effect of periodontal treatment in patients with periodontitis and diabetes: systematic review and meta-analysis. Journal of Applied Oral Science. 2020. PMID: 31939522 / DOI: 10.1590/1678-7757-2019-0248


今本 裕紀

歯科医師


いまもと歯科クリニック

院長

今本 裕紀

▶ 監修者プロフィール

経歴
四天王寺中学校卒
四天王寺高校卒
大阪大学歯学部卒
勤務医を経て
2010年「いまもと歯科クリニック」を奈良県 葛城市北花内にて開院
資格・所属学会
日本歯周病学会認定医
インプラントメーカーインストラクター
IDIAドミニカインプラント、サイナスリフト実習セミナー 受講
Botis人工骨、BGR(骨再生誘導)セミナーinシンガポール 受講
CGF(完全自己血由来フィブリンゲル)セミナー 受講
マイクロサージェリーインプラント・歯肉移植、実習コースセミナー 受講
牛ぐぼエンドアドバンスコース 受講
石井エンド 受講
JIADS 受講
SJCD 受講
JIPI 受講
JPI 受講


記事監修者

いまもと歯科クリニック歯科医師 今本裕紀

【経歴】

  • 四天王寺中学校卒
  • 四天王寺高校卒
  • 大阪大学歯学部卒
  • 勤務医を経て2010年「いまもと歯科クリニック」を
    奈良県 葛城市北花内にて開院

いまもと歯科クリニックでは、むし歯や歯周病などの治療はもちろん、インプラントや分子栄養療法といった治療まで幅広く対応しています。お口の健康と心からの笑顔を地域のみなさんに届けできるよう、最善を尽くしております。

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